2014年10月31日金曜日

少年の声(歌)

ある時期、少年合唱ばかり聞いていた時がありました。

日本に「日本のウィーン少年合唱団」と言われている、小学生男子のみの少年合唱団があるのですが、
その合唱団を筆頭に、ご存じウィーン少年合唱団の子供たちの歌声、
その他にもイギリスにLibera(リベラ)というソプラノユニットがありますが、それらはよく聞きました。

私自身が小学生のころに合唱をしていたのでよく分かるのですが、
女の子って「私が」「私が」ってのが合唱でやっている中にもあるんです。
大勢の中で歌ってるんですが、「私」をどう出そうか、ってな下心?が。
幼いながらも。
それが、歌にも出るんです。
(自分がそうでした。あ~、だから一人で歌ってるんですよね。)

でも、男の子って違うんです。
その~、特に小学生くらいで歌を歌うってことに関して。
日本的に言うと…奥ゆかしい…とでも言うのでしょうか?
ちょっと恥ずかしさと後ろに引いた感じ。
男のクセに歌ってる(歌は女の子のテリトリーなのに的な感じ?近頃はそうでもないのかもしれませんが)っていう所が、
逆に大勢集まった時に何とも言えない感じを醸し出すんです。

少年合唱団の歌声はCDにはなりにくいんです。
二年もすれば、(似ていても)同じものにはなりにくいから。
あの時メインでソロを取っていた子が声変りをしてしまっいたり、
ソプラノでみんなを引っ張っていたのに、アルトになってるなんてことは当たり前。
たとえCD化されて、その後コンサートに足を運んだとしても、同じものは聞けないんです。

全ての音楽にもそういう部分はありますが、少年合唱程それが顕著なモノのはないのではないかと思っています。

本当に刹那的。その場限り。儚くて、ある意味切ない。
感動しつつ、その短い命(歌声の)に涙が出てきてしまいます。

彼らが「天使の歌声」と言われる所以が分かる気がします。